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休憩
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- 2007/07/12(Thu) -
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砂漠の湖
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- 2007/07/06(Fri) -
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![]() 写真はケニア北辺の広大な砂漠地帯にあって、まるで海であるかのように湖面が遥か遠くまで続くトゥルカナ湖です。この湖に到達するためには、チャーター飛行機に乗って1日で着くことも不可能ではありませんが、普通は首都ナイロビからバスで途中の町キタレまで丸1日。そこからバスか物資輸送のトラックに乗り換えてロドワールの町まで、また丸1日。翌日運良く湖まで行く車があれば、それに便乗して3日目にして初めて湖岸に到着することが出来るという辺境の地にあります。 この湖の名前が思いもかけぬ映画から出てきました。2005年(日本公開は2006年)のイギリス映画「ナイロビの蜂」(フェルナンド・メイレレス監督)で主人公の英国一等書記官(レイフ・ファインズ主演)の妻が、トゥルカナ湖畔で何者かに殺されたという冒頭のシーンから始まります。 ジョン・ル・カレ原作のサスペンス小説の映画化。物語はレイチェル・ワイズ演ずる美人妻が何故にそんな場所で殺されなければならなかったのか、それを突き止めようとしている内に、アフリカを舞台に渦巻く巨大な陰謀の真相に迫る一外交官の美しくも悲しい短い一生を描いています。 アフリカのスラム街で深刻な問題になっているエイズ患者に対して、善意だけではない様々な思惑がうごめいています。欧米の製薬会社、各国の利益を確保しようとする外交団、そして個人の欲望・・・。 ネタバレしてしまうストーリーの詳しい紹介の代わりに、美しいカットシーンを何枚かお見せ致しましょう。なお映画の公式サイトはこちらです。↓ http://www.nairobi.jp/ ![]() ![]() ![]() 映画の途中にアフリカン・ミュージックと踊りが無理なく挿入されており、謎解きの緊張感に変化を与えます。この物語が全くのフィクションの世界のお話であるのか、あるいは事実を基にしているのか、論評をするだけの資料を持ち合わせていません。しかし、さもありなんという実感だけはしっかりと印象として残ります。とりわけ主人公が至ったラストシーンでの心境の描き方。現実と理想の中で、一つの安住の世界に到達するように終わる姿に、悲劇ではありながら観る人に心地よい感動を与えます。 この映画と直接の関係はありませんが、強烈に悲劇的な人生を歩みながら不思議と聴く者にほのかな温かみを感じさせてくれる作曲家がいます。スウェーデンのアラン・ペッタション(Allan Pettersson, 1911-1980)。 ストックホルムのスラム街でアル中かつDVの父親の下に生まれたペッタションは、貧困と父親の虐待にも拘わらず音楽への情熱を失わず、ストックホルム王立音楽院への入学を果たします。ヴァイオリニストとして糊口をすすぐ生活の中、運命は過酷にもペッタションに多発性関節炎を患わせることになり、彼はその後生涯その痛みと戦い続けなければなりませんでした。 ペッタションは全部で16曲の交響曲を作曲しました(内第1番は破棄)。彼の作風がはっきりとして来るのは第5番から。ほとんど40分以上の、長い場合では70分間もの単一楽章として一つの曲を描き上げます。曲は全体にゆっくりと休み無く、苦渋と苦痛に満ちた音楽を奏で続け、聴いていてとても辛くなります。気の短い人なら途中で停止ボタンを押してしまうことでしょう。しかし、ラストに近づくにつれ、不思議なことに薄紙をはぐように彼岸に至る救いの音楽に変化していきます。件の映画の主人公の最後の心境も、さぞこのようなものであったに違いありません。そんなペッタションの不思議な世界を知るには、交響曲第7番(1966-67年作)、あるいは第8番(1968-69年作)がお勧めです。ただし絶対に鬱な時に聴いてはいけません。もしも聴かれるなら、必ず最後まで聴き終えるようにお願い致します。 ![]() |
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