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一服
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- 2007/08/17(Fri) -
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波の盆
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- 2007/08/17(Fri) -
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![]() 誰ですか、お化けが出たって言うのは。(笑) 猛暑の毎日が続く中、昨日お盆最後の日を迎えました。送り火をご覧になったり、精霊(灯籠)流しをされた方も多数いらしたのではないでしょうか。だいぶ昔のことになったとはいえ、終戦日がこのお盆と重なっていますので、身近かなご親族を戦争で亡くされた方々にとっては、この時期は2重に深い感慨を覚える季節でもあります。 と言うわけで本日も戦争関連の話題、第3弾です。1983年に放映されたTVドラマの秀作、倉本聡脚本・実相寺昭雄監督「波の盆」。戦前からハワイに移住したある日系人一家の1910年から戦後30年余りを経た1980年代まで、数十年間の物語です。 太平洋戦争をきっかけに絶縁した息子の娘ミサが、ハワイに住む日系一世の父を初めて訪れるシーンから物語は始まり、移住を決めた過去へと遡っていきます。 戦争が勃発し、移民親子は世代間で立場の違いに大きく揺れ動きます。 息子いわく「meはアメリカ人じゃけ、アメリカ人として戦うんじゃ」 やがて、母は広島に残して来た家族達が全員爆死したという悲しい知らせを受けることに。皮肉にも息子達のカンパで作られた戦闘機にやられたのです。気持ちを思いやるあまり、父は帰還した息子を複雑な想いをもって、勘当してしまいます。 今、戦後30年余りを経て孫のミサが訪れたとき、先に逝った息子の届かぬ手紙が初めて父の元に託されます。すでに妻をガンで亡くし、老いぼれた父は、日系人が集う盆踊りの群れに、息子の幻影を見つけるのです。その息子は哀しい目つきをして、ただジッとこちらを見つめています。 「死んだら、人の魂は、どこへ還るんじゃろね」 ハワイの海を旅立つ、移民の魂をのせた精霊流しは、やがて日本へと流れつくのでしょうか。それとも行く宛もなく永遠に彷徨い続けるのでしょうか。 波間に浮かぶ灯籠は、ゆらりゆらりとほのかな灯りを放ちながら実にゆっくりと視界から遠ざかって行くのでした・・・。 このドラマの背景に流れる音楽が、武満徹(1930-1996)作曲「波の盆」。放送用の演奏を収録するためにタクトを振った岩城宏之氏は、生まれて初めて演奏中に涙を浮かべたと述懐しています。またこの曲は武満氏の葬儀にも使われ、参列者の中にそれまで悲しみを堪えながらもこの曲が流れたら思わず嗚咽する者が数多くいたと伝えられています。 サントラ盤については、以下のサイトで試聴が可能です。また有料ですがダウンロードすることもできます。 http://listen.jp/store/album_5443900001.htm CDとしては、岩城宏之指揮オーケストラ・アンサンブル金沢の演奏のものと、尾高忠明指揮の札響が英国ジャパン・フェスティヴァル初出演を記念して製作されたChandos盤が見事です。とても分かり易く、かつ美しい武満サウンドがじわりと心に染み入った瞬間、思わず涙が頬を伝っているご自分に気がつかれることでしょう。 ![]() |
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再開、再会
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- 2007/08/14(Tue) -
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![]() しばらくお休みしてご心配をおかけしました。身体の調子を崩したまま、海外に出かけておりました。アハ・・・ 皆様お元気でしょうか。 ではどこに行っていたかと言いますと・・・ まあ、先ずは上の写真からご判断下さい。[答えは記事の最後までお読みになれば自ずと・・・笑] 丘の上に聳え立つ大寺院。実に見事な造りの大聖堂でした。内部もこれまた素晴らしい空間。朝の早い時間に行きましたので、普段は観光客に溢れてごった返すであろう聖堂の中もひっそりとしており、静かに祈りを捧げる人々の姿がとても印象的でした。堂内は撮影禁止でしたので、中の様子をちょっとだけネットから拝借。 ![]() 実はこの寺院を訪問したのは初めてではありませんでした。丁度10年前の寒い冬の朝にも訪れたことがあるのです。その時は寒波が襲っていた時でもあり、冷え切ったと言うか、まるで絶対零度のように全てが静止し凍りついた堂内で、キリスト教の持つ重厚な歴史の重みに圧倒されたことを記憶しています。無意識の内に、来し方行く末を瞑想するには最適の場所として、今回久し振りにここを再訪したように思います。 久し振りと言えば、最近の音楽関連で驚きのニュースは、あのLyritaレーベルの久々の復活ではないでしょうか。無名名曲、とりわけ英国音楽のファンにとって、このレーベルの意味は計り知れません。ChandosやHyperionがそのLyrita社の精神を継ぐべく会社を立ち上げたと聞くだけで、それが知れるというものです。英国音楽通として知る人ぞ知る山尾敦司さんのブログで、次の記事をお読みになれば、さらにその驚きと喜びが分かることでしょう。 http://yamaonosuke.blogzine.jp/honke/2006/07/post_90cf.html 残念ながら管理人は、このレーベルのLP時代というのはまるで知りません。山尾さんは貴重な音源のCD化になかなか首を縦に振らなかったと書いていらっしゃいますが、90年代にはそのLPの多くが自社によりCD化されたように思います。ところが英国音楽の粋中の粋を紹介するという会社の素晴らしいポリシーにも拘わらず、当の英国内ですら販売実績は伸びず、結局会社は倒産、管理人がこのレーベルに注目した時にはHarold Moore Records社がその売れ残り在庫品を一括して買取り、それを通信販売するという状態になっていました。残り1点のみというのを随分多数注文したのは、ほんの数年前のことでした。その後、1枚何千円、あるいは数万円という値が付くものばかりになりましたから、この復活のニュースは嬉しいと同時に、ちょっぴり残念でもあるのです。あははは。 折角ですから再開した会社のHPもご紹介しておきましょう。 http://www.lyrita.co.uk/ と言うことで、本日は再発されたLiritaレーベルのCDの中から1枚を選ぶことに致しましょう。さて何がよろしいでしょうかね。 休憩に入る前、最後の話題としてロンドンの地下鉄同時多発テロに触れています。そして今回花の都○○を訪れましたので、Phyllis Tate (1911-1985)のLondon Fieldsに始まり、Elisabeth Lutyens (1906-1983)のEn Voyageの終曲‘○○の夜’で終わるこのCDは如何でしょうか。2人の女性作曲家は共に王立音楽院で同じ師Herbert Farjeonについた同門であり、ライト・ミュージックや映画音楽の世界で大きな足跡を残したという共通点があります。同梱の黒人作曲家Samuel Coleridge-Taylorや大御所Granville Bantockらの作品も秀逸。正に‘Box of Delights’のタイトルが嘘偽り無く、再開と再会にはふさわしい1枚と思います。 しかもしかも、ジャケットがなかなか素敵でしょ。 ![]() |
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