一度踏み入ったら出口の全く見えない音楽の深い森。森の中を彷徨い歩く内に出会った神々と妖精たちのお話です。

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GNH
LL1
パリ サントシャペル教会



皆様、「GNH」という言葉を聞かれたことはありますか?

初めてという方が多くても不思議はありません。この言葉は、「Gross National Happiness」を略して「GNH」なのです。1972年にブータン国王ジグメ・シンゲ・ワンチュク氏が「国民全体の幸福度」を現す尺度の概念として提唱したのが始まりです。経済成長の指標として当時誰もが追求したGNPではなく、GNH。どんなに物質が豊かになっても人々が幸せであるとは限りません。同国王は、このGNHを高めることを国の目標としたのです。

今回、日本に発生した未曾有の地震津波災害の被害者救済のために世界各国の人々が募金などをして下さっています。それも発展途上国の人たちによる自発的募金活動が活発で、感謝感激と言う他ありません。私たちが戦後営々と築き上げて来た資産は、大自然の計り知れないエネルギーの前に一瞬の内に失われることを思い知らされてしまいました。建物や道路や橋など物質的な資産の回復は、時間とお金さえかけさえすれば、やがては可能でしょう。しかし、それでは取り戻すことのできない何かがあることも真実です。本当の「幸せ」とは何なのか。今、皆ひとりひとりが考えなければならない試練の時なのかも知れません。




私事になりますが、管理人が現在従事している仕事では、天災による問題というよりは、むしろ人災と言ってよい様々な諸問題の影響を強く受けています。戦争、内乱、暴力...。そういった数々の脅威から、人々は逃れようとして命からがら国境を越え、あるいは森の中にひっそりと身を隠して、苦難の日々を送っています。マスコミが取り上げ、一時的な援助の手が差し伸べられて急場をしのぐこともありますが、それも時間が経つといつしか忘れられ、ただ苦し悩める人々と病に侵された人々だけが取り残されていきます。世界にはそのような地域がそこら中に存在しているのが現実です。

しかし、問題が其処にあると分ったとして、わずかな数の人間に出来ることはあまりに小さく、時には無力感に打ちひしがれることもないではありません。そんな時、私たちをいつも元気付けてくれるのは音楽です。今、こんな大変な時だからこそ、明日に向かって生きる勇気を皆様にもお届けしたいと思います。


中島みゆきさんの「命の別名」






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復興へ
Res


今回の東北地方太平洋沖を震源とする大地震。直後に沿岸を襲った大津波による被害の全貌は未だ計り知れず、加えて爆発損壊した原発から放射性物質が漏れ出ているという問題は末代までの影響が懸念され、未だに終息点が見えない大災害となっています。尊い命を亡くされた方々に改めて哀悼の意を捧げるとともに、被災された方々には心からお見舞い申し上げます。


その大地震が発生してからほぼ4週間あまり。まだまだ大きな余震が来る恐れがあります。が、一方では其処彼処から復興の声が聞こえ始めて来ました。愛するご家族、貴重な財産である家屋、田畑や車等、また仕事先など...いずれもかけがえの無いものを奪われ、これから一体どうしたら良いのか途方に暮れるばかりという方々も沢山おいでのことでしょう。しかし、たとえ時間はかかっても、再び強く立ち上がることができる日が訪れますことを心から信じ、また祈っております。


当ブログの管理人は、いつまでも自粛ムードの中に留まるよりも、少しでも楽しい話題、興味が持てる話題を提供することの方が明るい未来に向けて少しでも貢献できるのではと考え、ブログを再開することに致しました。とは言いましても、相変わらず忙殺のさなか。更新頻度が皆様のご期待に添えないことが多々有りますことは何卒ご了承願います。



When his nation is needed a leader
When the people needed a voice

An ordinary man would help him find the courage



今年に入って何度か飛行機に乗った時に機内で観た映画は、いずれも印象の深いものでしたが、中でも飛び抜けて感銘を受けた作品が「The King's Speech」(2010年制作)でした。あれよあれよという間に数々の映画賞を総なめにしたかと思うと、アカデミー賞の作品賞を初めとして、主演男優賞、監督賞(監督トム・フーパー)、脚本賞など4つのオスカーを獲得したことを知った頃に、あの地震のニュースでした。連日災害報道が耳目を引く中で、どのくらい我が国のメディアに取り上げられたのか、当時日本に居なかった管理人には分りませんが、主演のコリン・ファースが演ずるジョージ6世稀代の演説シーンがあまりに衝撃的で、映画を観て間もなく我が国のトップを勤められるお方が国民に向けてスピーチされるのをTVニュースで拝見した時には、思わず両者を比較してしまいました。

日本では限られた劇場でしか上映されていないかも知れませんが、とにかく勇気付けられる映画です。ぜひ皆様にご覧になられることをお薦め致します。





折しも3月は、ウイリアム王子とケイト妃の結婚が世界中で注目されました。ウィリアム王子の母親はご存知故ダイアナ妃。ダイアナ妃と結婚したチャールズ皇太子の母親エリザベス2世の母君にあたるエリザベス・バウズ=ライアンの夫ヨーク公アルバート王子(後のジョージ6世)が物語の主人公となります。

アルバート王子には兄デイヴィッドがおり、父ジョージ5世が他界した後、王位継承権を持つ兄が一旦は即位しエドワード8世となりました。しかし、エドワード8世は離婚歴のあるシンプソン夫人との結構を望み、即位の1年後王位を弟に譲る決断をしてしまいます。

突然国王という大きな責任を負わねばならない状況に押し上げられたアルバートには、子供時代から吃音症というハンディキャップがありました。立場上、大勢の前でパブリックなスピーチをすることを避けて通ることはできません。そこで登場するのが、もう1人の映画の主人公ライオネル・ローグという人物です。ローグ氏は言語聴覚士という聞き慣れない名前の職業を生業とする一民間人。妻エリザベスの薦めもあり、アルバートは即位以前から彼の一風変わった療法を受けることになります。アルバートの即位式(ジョージ6世となる)、そしてドイツからの宣戦布告。時代は益々緊迫の時を迎えています。この国難に際して、ジョージ6世は国民に何を話かけるべきか...。ローグ氏は、陰に陽にジョージ6世を助け、また鼓舞します。ここから先は、映画の一番の見所ですから解説はやめておきましょう。



この秘話は遥か以前から映画化の企画があったものの、妻エリザベスが自分の生きている間は絶対に公開して欲しくないという要望があったため、彼女の死後、初めて公になることになりました。映画では若干史実とは異なる脚色が施されていますが、ご覧になれば解りますように、イギリス映画特有のじわりと心に沁み入る感動をお約束致します。そして絶望の渕に臨んだ時に、一歩前に進み出る勇気をも。






いざ復興へ。

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