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一度踏み入ったら出口の全く見えない音楽の深い森。森の中を彷徨い歩く内に出会った神々と妖精たちのお話です。

曼珠沙華
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しばらく旅行しておりましたが、その間多忙のため投稿できませんでした。久し振りに我が家に帰って来るとホッと致します。日本でも日中は相変わらず暑いそうですが、朝晩になるとめっきり気温も下がって過ごしやすくなった来たとか。ヨーロッパでは日中の最高気温が16℃で、朝方などは最低気温8℃という日も。空港に着いてからブルブル震えました。


この旅の間に暦はいつしか進み、お彼岸も過ぎてしまいました。ニュースによると民主、自民の各党もそれぞれ選挙の顔が決まり、いよいよ解散・総選挙はいつかが最大の焦点になっているようです。まことに日の落ちるのがどんどん早くなっている今日この頃です。(^o^)


この季節に想い出すものと言えば、田んぼの畦道に真っ赤に色づく曼珠沙華。刈り取り前の稲田を背景に真っ赤に染まる曼珠沙華の花を見る度に、一気に秋の季節に突入したことを感じたものです。前の居住地は関西の都会ではありましたが、一歩街の外に出れば田んぼや野山がすぐ眼の前にある、そんな長閑な環境がとても懐かしいです。


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秋。それはクラシック音楽の本格的季節の到来を意味します。夏の暑いさなかにヘッドフォンで音楽を聴いていると、どうしても耳の辺りが汗ばんで汗もなんかが出来てしまい、長くは聴いていられません。管理人は、CDの場合それなりの装置で聴くことにしていますが、PCからネット経由で音楽を聴く時は、音質の関係からヘッドフォン使用でしたが、どうにも鬱陶しくて...。それで最近、小さいけれど良質のスピーカーに接続して聴くことに変更しました。それ以来、俄然快適な環境下で音楽に親しむことが出来るようになりました。





さて秋の音楽会、今日はどんな音楽に致しましょうか。ブラームス?シューマン?それも良いけれど、このブログはなるだけ有名曲は取り上げない方針にしています。秋にふさわしい音楽と言えば...やはりロシア音楽でしょうか。と言うわけで、今日の音楽ロシアの作曲家タネーエフの交響曲第2番(1902年作)です。もっともタネーエフと言っても、皆さんがおそらくよくご存知のセルゲイ・イワノヴィッチ・タネーエフ(Sergei Ivanovich Taneyev, 1856-1915)ではなく、アレクサンダー・セルゲイヴィッチ・タネーエフ(Alexander Sergeievich Taneyev, 1850-1918)です。ホント紛らわしいです。2人は従弟の関係にあるようですが(ネット上では甥と書いてある場合もあり)、詳細は不明です。


残した作品は、代表作が管弦楽のための組曲第1番と第2番とこの交響曲。他にオペラ2つと室内楽が数曲など。作品番号も30数番までしかなく、決して多作家ではありませんでしたから、ロシア以外では無名に近い作曲家です。こんなマイナー中のマイナーな作曲の作品を次々と紹介するGoldieG89という人物。知る人ぞ知るYouTube界の巨人ですが、この人の紹介がなければ、管理人も知ることがなかった存在の作曲家でした。そこはかとない哀愁に充ちた旋律に惹かれます。秋のクラシック音楽シーズンの幕開けにふさわしいのではないでしょうか?





この演奏の音源CDは、これになります。↓ マイナー作曲家の紹介となると、やっぱりMarco Poloでしたね。


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巡り来るあの日
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ウィーン 聖シュテファン寺院のキリスト像



今日もまたあの日が来ました。

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そしてそんな日に限って、管理人は飛行機に乗って遠くまで出かけなければなりません。

気が重いです.....



このブログでも何度か書きましたように、管理人は決してテロ行為を正当化するつもりも、また許されると考えているわけでもありません。しかし、米国を始めとして一部の国家がテロを支援すると称される国または民族をせん滅さえすれば、地球に平和が訪れると信じていることに対しては極めて懐疑的です。実際、幾つかの国々で軍事行動を展開したわけですが、それで平和が近づいたでしょうか。人々の生活は豊かになったでしょうか。答えは否です。


移民たちが力と富を蓄え始めた18世紀。旧宗主国英国からの干渉(新大陸で得た移民たちの利益を吸い上げるために膨大な関税をかけようとしたこと)に立ち向かうには、交渉ではなく武力をもって反抗すればよいと学んだボストン茶事件を嚆矢として、各地で噴出した怒りは瞬く間に米国独立運動へと火勢を強めました。この時以来、米国は逆らう者には容赦ない鉄槌を下すことで事態の進展を図る路線を取ることが当たり前と考えるようになっています。


英国からの独立を勝ち得てからは、南部の広大な土地を開拓するためには、他の大陸から強制移住させた安い労働力をこき使うことに躊躇いはありません。大西部を開拓する際に目障りな先住民族は、正義の名の下に圧殺すればよいと平気で考えます。それが出来ないと分かると、今度は情けばかりの狭い土地に強制移住させて何らの良心の呵責も感じません。ヨーロッパや東洋に自国の権益を脅かす新興軍事国家が現れれば、戦争という手段に持ち込むことにこれも躊躇いません。この延長が、現在の米国の世界平和戦略にそのまま続いています。ベトナムで、ソマリアで、アフガニスタンで、イラクで、一体何を学んだのでしょうか。アメリカは根本的なところで誤っていることに未だに気がついていないようです。




歴史あるウィーンの聖シュテファン寺院内をそぞろ歩いていると、その高い天井を支える柱や壁の隅々に人類がかつて願った夢の痕跡が息づいていることに気が付かされます。それらは今となっては、長い時間の経過と共にくすみ、黒ずみ、華やかさのかけらも見られないけれど、その造形は確かにある夢を願っています。


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大聖堂横に取り付けられた巨大な鐘。この鐘の音が響き渡る時、神は私たち人間にいったい何を望んでいるというのでしょうか。







2008年1月16日、ウィーンの聖シュテファン寺院大聖堂で開かれたサラ・ブライトマンのコンサート「Symphony: Live In Vienna」








夜の女王たち
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「大島節」という民謡があるのですが、この曲をピアノもテープによる伴奏も無しで歌えというのが、管理人が中学3年生だった時の音楽の実技試験でした!


この先生には授業中いつも驚かされることばかり。そしてこの時、先生は別室に引きこもり、ドアを閉めてその向こうで採点するという何とも奇天烈な試験。学校内でも名物(良くない意味で)教師の一人だったので、意義を唱えることはできません。


この課題を出すに当たり、先生は一つの条件を付けました。


「楽譜は無視してよいから、とにかく自分の持っている最も高音域から歌い出すこと。分かったな。」






で、管理人はビクビクしながらも


アアーア アーアア アア 私しゃ大島ァ 御神火(ごじんか)育ち 胸に煙は 絶えやせぬ...


と歌い出し、何とかうまく声が出たかなと一安心したら、急にバタンと音がしてドアが開き、先生が怖い顔をして出て来ました。


「ダメだ、ダメだ。お前のは楽譜の音程通りに歌っているではないか。最高音域の音から歌い出せって言ったろうが、バカものが!」(暴言・妄想、その他何でも有りでしたから。)


「ヒェ~、コワいよ~(内心の声)」





暫く逡巡の後、再度の挑戦。腹筋に力を込めて...


アアーア アーアア アア 私しゃ大島ァ 御神火育ち...


この勢いで一気に終わりまで歌い上げました。


先生は、「おう、それでいいのだ。」と言うなり、管理人が出した第一声の音程を五線譜の上に書き出しました。自分でも信じられないくらい五線譜から遥かにはみ出した音でした。楽譜の指定より一オクターヴは高かったと記憶しています。後にも先にもあれ程の高音を出したことはありませんでした。実際、何度かトライしてみましたが、その音は二度と再現出来ません。プロの声楽家の場合、これが何度でも正確に再現できるのでしょうね。






こんな昔話を、この動画を見て想い出しました。古い映像が多く、音質も決して良くはありませんが、古今のコロラトゥーラ・ソプラノの化け物たち、もとい夜の女王たちの競演が素晴らしいです。





オクラの花
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晩夏の光を燦燦(さんさん)と浴びてオクラの花が咲いていました。八百屋さんやスーパーではよく見かけるオクラが実際はどのような植物で、どのように花を咲かせ、また実はどのように付くのか、都会で生活されたことしかない方はご存知ないかも知れませんね。かすかに黄身色がかった白い花を咲かせます。


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実の成る野菜ってとても好き。生命力が感じられて、しかも日に日に大きくなっていく実を眺めていると何故だかとても嬉しくなります。オクラの実は簡単に水で洗ってから数ミリの厚さの輪切りにして、茹でて柔らかくなったところで茹で汁からすくい上げ、鰹節をまぶしてお醤油をひと注しします。これで納豆の代わりの一品が出来あがり! 炊き立てのご飯にとてもよく合います。






まだまだ残暑が厳しいでしょうが、暦の上ではもはや秋。クラシック音楽の本格シーズンまで、もう少しだけのガマンですよ。


小椋佳さんのアルバム「秋のシンフォニー」から歌のない音楽会は如何でしょうか? 













やはりご本人の歌声を聴きたいと思われる方もいらっしゃるかと。
美空ひばりさんとの共演?で「愛燦燦」







桁違い
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某国上空より


高地にあるため気候も温暖で、しかも土地が肥沃なため、一時期は農業生産を含めて極めて順調な発展を遂げていた南アフリカの某国。かつてヨーロッパから入植した白人たちが、ここに地上の楽園を築き上げていたことは、少しも不思議ではないような気がします。現在も空から見れば、国土はきちんと開墾されており、きっと今でも豊かな国なのであろうと、初めて訪れる旅行者は思うかも知れません。


ほんの数年前、この国で起きていた常識では考えられない狂乱の出来事。年間換算のインフレ率が数億%にまで登っていたこと、皆様のご記憶に残っているでしょうか。


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このお札、いったい「0」が幾つあるのでしょうか? 100兆某国・ドル札です。


同国の通貨当局は、2009年の1月に上記の新札の他、10兆ドル札から50兆ドル札を発行し、そのわずか2週間後に12桁のデノミ(通貨単位を数字が低くなるように切り替えること)を行いました。2桁や3桁ではありませんよ、12桁です!!!  こんな気が狂ったとしか思えない事態が起こるのは、失政以外の何物でもありません。






結局、このとてつもない桁数のお札は今や紙くず同然となって、今ではお土産物屋さんの片隅に置かれて稀少な(?)商品となっています。それにしてもこのとんでもない政策を指令した国の最高権力者が何らの責任を感ずることなく、未だにその地位に居座り続けられるとは、憤慨を通り越して、ただただ呆れるしかありません。






本日の音楽、ジャン・リュック・ゴダールの映画「気狂いピエロ Pierrot le Fou」(1965年制作)を担当したフランスの作曲家アントワーヌ・デュアメル(Antoine Duhamel, 1952-)の作品にしましょう。念のため申し上げておきますが、表題と本日の音楽は関係ありません。






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