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一度踏み入ったら出口の全く見えない音楽の深い森。森の中を彷徨い歩く内に出会った神々と妖精たちのお話です。

空弁
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管理人は、またまた機上の人となりました。年明け最初の国外出張です。昨年最後の出張から帰って、2週間くらいしか経っていませんが...。 


飛行機に乗っている時の楽しみと言えば、一に映画、二に音楽、そして三に機内食です。順番は、一応そういうことにしておきましょう。決して三が先ではありませぬ。。。^^;


しかし、その楽しみにしている一も二もないロングフライトということが、管理人には時々あります。皆様が聞いたこともないような会社の便に乗ることがあるものですから。その時は三が上位となります(それしかないし)。


先日の話ですが、とある航空会社(社名は臥せさせて頂きます)の機内食サービスです。行きのフライトで出たのが、こちらです。↓


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まあ、それでもちゃんと出たので良しとしましょうか。パイナップルジュースは美味しかったし、クッキーもついていたし、機材も一応ジェット機でしたし...。何よりも、ほぼ予定通り飛びましたので。(スケジュールより1時間は遅れていましたが。笑)


ところが、その帰りの便が大変なことになりました。


問題その一。

先ず当日の朝、携帯電話に予定の飛行機がキャンセルになったという知らせが知人より入りました。次のフライトは3日後です。しかし、そのまま次の便まで待つのでは何かと大きな支障があるので、どうしたら良いかと思うものの他に手立てはありません。何せ相当辺鄙な場所でしたので。


困り果てている内に、ふとこんな考えが。。。 
ひょっとしてキャンセルというのは、実は口実で、本当は小さな飛行機に変更し、そのまま飛ばすと乗客が乗りきれないので、振り落とすためにキャンセルしたと連絡して来たのでは???と。
[クリスマスだったので、お客さんが予定より少なかったから飛ばすのを止めたらしいというウワサが...。(怒) 真相はいまだに分かりません。]


そこで、何はともあれ、空港まで行こうということになりました。


問題その二。

空港に到着すると、パラパラと乗客らしき姿と、少なくとも荷物のチェックイン作業がゆっくりながら動いているらしい。
ラッキー! ひょっとしてカンが当たったみたい。

それでチェックインの列に並んで私たち(その時は現地の方と2人でした)の番になったら、「今日の席はありません」とにべない返事です。カウンターの人の説明によると「今日は機材が小さいので、全員は乗れません。あなた方は、出発地で往復チケットを購入されたようだけれど、今日は当地でチケットを購入したお客様だけを優先します」とのこと。何故と聞いても、「往復チケットなら、支払いはここではなく、当地としては本当に入金したかどうかを確認できません。だから、こちらで支払ったお客様だけを受け付けます」の一点張りで、領収書を見せても頑として受け付けません。こんなのありって、皆様信じられますか? こんな航空会社が、地球上には実際に存在するのです。


問題その三。

その後延々と交渉を続け、イミグレーション・オフィスの係官まで応援してくれて、やっと2時間後に管理人が外国人だからという理由で、1人分だけ搭乗券を発行してくれるということになりました。同行の人はどう交渉しても無理で、結局諦めてしまいました。たった一人で戻るなんて、不安で仕方がありませんでしたが、背に腹は変えられません。


問題その四。

あちこちの天井板も破れたボロボロの待ち合い室で待つことになりましたが、待てど暮らせど、飛行機は到着せず。途中で一回だけ一機が到着したけれど、行き先が違うみたいでした。電子案内掲示板なんていう現代的なものは勿論のこと、発着情報を告げるアナウンスも何もなく、さらに待たされること5時間。忍耐も限界を超えた頃、ようやっと一機が到着。案の定小さなプロペラ機です。


問題その五。

やれやれ、これでやっと帰れると思ったら、別の待合室にいた一群の乗客だけが先に案内されて、管理人を含めて10数人が待たされていた方の部屋の扉は施錠されたまま、足止めに。これから名前を読み上げられた乗客だけが乗れるとのこと。もう、こうなって来ると全員殺気立ってますから、修羅場です。ここから先に何が起こったかは、とてもここでは書くことは出来ませんので控えさせて頂きますが、結論から申しますと、何とか無事に飛行機に乗り込むことに成功しました。神様に感謝々々です。


問題その六。

もう半日も空港内に缶詰めで飲まず食わずでしたから(食べもの屋も何も全く無い空港でしたから)、何でもよいから早く食べるものを...と期待したのに、フライトアテンダントさんたちには少しもその気配がなく、結局散々待たされた挙句、ようやく目的地に到着する間際に出されたのが、次の機内食です。↓


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もう、空腹の極致ですから、こんなものでも無いよりマシ。本当に有り難く頂きました。





豪華な空弁(そらべん)もいいけれど、空きっ腹の管理人の空弁(すきぺん)のお話でした。
ちゃん、ちゃん。





で、今日の音楽はと言うと...



...



キャンセル...です。




ゴメリンコ。 m(_ _)m
だって空(から)の話なんですもの。




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再び黄眞伊
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2006年韓国で制作放映されたテレビドラマ「黄眞伊 Hwang Jin Yi」(2012年3月10日の記事参照のこと)の中で、主人公、眞伊を演ずる河智媛(ハ・ジウォン)さんとその踊りの師匠、林白舞を演ずる金玲愛(キム・ヨンエ)さんとのやり取りが、とても印象的でした。[韓国語ではなく、英語訳の方でご紹介します。]


Jin Yi.
Yes, Mistress?
What do you think is most important to a courtesan*?

Is it wine?
No, it is not.

Then..., is it a proposal?
Perhaps not.

If it's not that... is it love?
Impertinent girl, what do you know about love?
Mistress...!

Although all of those things belong to a courtesan,
none of those are the most important.
The most important thing to a courtesan...

...is pain.

When you can swallow your pain and overcome your desires,
that is when you become a true courtesan...
and a true artist...



ここのくだりは、あまりにも胸に迫って来て自然と涙があふれてしまいます。

[*courtesan:ここでは中世の朝鮮に存在した貴人・高官を対象とした高級酌婦、または彼女たちが居た館を指しています。]



黄眞伊を演じた河智媛さんは、ドラマの上での演技、特に気品ある舞踊の姿は無論のこと、普段の姿でもひと際輝いている女優さんだと思います。


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芸の道のためなら後先を忘れて没頭する、そんな彼女の魅力が凝縮された「黄眞伊」の初期シリーズの、中でも最も印象的な回の一つを、高画質動画で観ることができます。アップ主に感謝々々。美しい音楽と共に是非最大画面(右下をクリックするとなります)でお楽しみ下さい。韓国語がお分かりにならない方でも、英語の字幕がありますから話の筋はご理解頂けるかと思います。









ありふれた日常...
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真夜中の12時。ところどころから花火の音が聞こえました。と言いましても日本の花火のようにドーンという豪勢なものではなく、ずっと小さなパン、パーンという音です。窓から顔を出し外を眺めると、あちらこちらの夜空がパッと光ったと思うと、続いて花火の音がパパン、パーンと鳴り響きます。ああ、年が明けたんだなと少しだけ実感が湧いて来ました。もう、何だかんだで4回目にも成ります管理人の海外で迎えるお正月は。


そんなわけで、元旦にいったい何をして過ごしたか、ちょっと書き出してみました。久し振りの休日でしたから。


床に就いたのは、かれこれ明け方の4時。そして目覚めたのは朝の7時半です。早起きでしょう!


最初にしたことは、何とお洗濯です! なにせ旅行中に処理できなかったものが沢山溜まっていましたから。
前にも書きましたけれど、我が家の洗濯機は時代物の2槽式。濯ぎやら、脱水やら、その度ごとに全部手作業ですから、結構時間がかかります。かれこれ1時間以上かかって、やっとこさベランダに乾しました。


それから、おもむろに朝食つくり。元旦ですから、お餅とネギなど若干のお野菜が入っているだけの関東風澄まし汁のお雑煮にしました。取っておきのお餅がこんな時役に立ちます。食後はメールチェックなどをして、しばらくベッドの上で「数独」のパズルなどで時間をつぶしました。


お昼過ぎてからは、出張に出ていない時に運動不足解消のため時々やっているスイミング。すぐ近くにスイミング・プールがあるのです。もっとも精力的に泳ぐのではなく、緩やかに平泳ぎをしたり、背泳ぎと言うか、どちらかと言うとただプカプカと浮いているだけのリラックスが真情のスイミングです。疲れ切った心身にとって、とっても効果があります。


プールから上がったら、少し読書。石坂洋次郎氏作の「わが日わが夢」という短編集を途中まで。もしも、それ以上読み進めたら、ちょっとこちらの神経まで変になってしまいそうなくらい、とても鮮烈で、またノスタルジックな名文です。


自分の部屋に戻り、洗濯物を取り込んで、ボタン付け、そしてアイロンがけ。。。


それから、ひょっとしたら「紅白」をYouTubeでアップしてくれている奇特な方がいらっしゃるのではないかなと、淡い期待で探したら、ありました。画像は少しも鮮明ではなかったけれど、音楽だけはそれなりの音質で聞くことが出来ました。そしてこの時初めて、高橋真梨子さんが紅組のトリで歌っていたことに気が付きました。昨年最後の記事で20年くらい前の姿の彼女の動画をご紹介しましたが、紅白の出場歌手を事前に調べていたわけではなく、また当地では紅白をリアルタイムで観れるわけでもないので、全くの偶然に自分でも驚いたくらいです。


そうこうしている内に、外はすっかり暗くなり、今度は簡単に夕食の支度です。あっ、お昼はなしでした。ご飯を炊いて、あり合わせのオカズで済ませましたから、特別にお正月らしい一品は何もありませんでした。仮に何かお節を作るにしても管理人の住んでいるところでは日本的な食材はほとんど手に入らないし、しかも年末まで出張で出ていましたから、本当に質素なものです。


そして、ようやく旅行の記録や整理などを食後に始めました。BGMはアイリッシュ・ハープのCDをかけながらです。.....


ああ、明日(1月2日)は仕事に行かなくっちゃ...とか思っている内に、いつしか眠りに就きました。(それでも夜中の3時くらいまで起きていたように記憶しています...。)





ねっ、特にどうってことのないごく普通のありふれた日常みたいなお正月でしょ。こんな感じで毎日暮らしています。
もう後、2週間くらいしたら、またまた仕事で遠くまで出掛けなければなりません。それまでは、別な業務で追われる日々が続きます。





こんな風に忙しい毎日が押し寄せて来ると、心の安らぐ映画でも観たいなあと思う今日この頃です。強烈な個性の有名俳優が登場して来るアクションものではなく、ごく普通の、出来れば、「えっ、こんな俳優さんがいたんだ!」くらいに目立たない、それでいて心に残る名演技をさり気なく見せてくれる穏やかな春風のような作品を。


年が明けて最初にご紹介する曲は、まるでそんな俳優さんが登場する映画に付けられた音楽です。旧ソ連の作曲家Alfred Schnittke (1934-1998)による「Story of an unknown actor」Op. 125 (1976年作)。本曲、実はなんと当ブログが始まって間もない最初期に皆様にご紹介されています(2007年6月9日の記事)。今ではYouTubeにこんなマイナーな音楽までアップされているのですね。奇抜な作曲法で知られるSchnittke氏には珍しく、現代音楽性を極力抑えて、いかにも映画音楽らしい美しい仕上がりになっています。






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