イタリア生まれの甘いもの
- 2008/06/03(Tue) -
マカロン2



このところ毎日くたくたです。疲れた時は甘いものが欲しいですよねぇ。


って、ついつい、甘いものに目がない管理人です。(^^;


今日はお硬いことは抜きにして、甘〜い甘〜い音楽のお話だよ。


ドイツ・ロマン主義の流れを汲みながら、ある種のインターナショナリズムを感じさせるブルッフとは、実に言い得て妙。確かに伝統的なドイツらしさから1歩も2歩も抜け出していますよね。だから彼のヴァイオリン協奏曲とかスコットランド幻想曲、管理人も大好きです。コンサートに行きた〜い。生で聴きた〜い。そんな曲を演奏できる人がうらやまし〜〜い。笑

ブルッフのVn協奏曲第1番Op.26。私がよく聴きますのは、グリュミオーとかアッカルドとか激甘Vnの音色の演奏です。でも、こうした名曲は、誰が弾いてもいいものです。昨年生で聴いたギル・シャハムの演奏会(ヤンソンス指揮、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団)は、こちらでご紹介した通り(9月23日の記事)、実に素晴らしいものでした。


今から60数年前の1940年代、メンゲルベルクがブルッフのVnコン1番をコンセルトヘボウで指揮した時のソリストは、米国生まれのGuila Bustabo (1917-2002)さんと言って、それはそれはもの凄い演奏を残したそうです。この演奏を実際耳にしたのか、あるいはしなかったのか定かではありませんが、彼女のためにVnコンチェルトを書こうと思い立ったイタリア人がいました。ヴォルフ=フェラーリ(Ermanno Wolf-Ferarri, 1876-1948)です。それも60歳を過ぎてからの出会いで、突然その気になったのですから、余程衝撃的な印象を彼女に対して持ったのでしょう。Bustaboさんの写真(下の左の女性)をここに載せて置きましょう。


Bustabo1



ヴォルフ=フェラーリと言えば、何はともあれ「マドンナの宝石」が有名です。特にその間奏曲の美しいこと。たとえ曲名は知らなくても、どこかで必ずそのメロディーを耳にされているのではないでしょうか。でも、それ以外に彼はどんな曲を作りましたか?と訊かれたら、案外答えられないのではないでしょうか。歌劇を中心に作曲人生を歩んだヴォルフ=フェラーリが残した数少ない管弦楽作品Violin Concerto, Op.26 (1944年作)。初演も同年で、もちろんBustaboがミュンヘンでソリストを勤めました。当時ナチの支配下にあった街で、米国人がイタリア人の曲を演奏した!  今ではとても考えられないことが事実としてあったのですね。

これまでこちらでは、あまりイタリア人作曲家を取り上げませんでしたので、珍しくイタリア生まれの超甘々お菓子「マカロン」を。いや違った、ヴォルフ=フェラーリの激甘Vnコンを。何故かブルッフのVnコンNo.1と同じく、作品番号が26という不思議な共通性がありました。今夜はこれを聴いて、疲れを取ろうかな。。。


Wolf-Ferarri1

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コメント
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>彼のヴァイオリン協奏曲とかスコットランド幻想曲、管理人も大好きです。

うれしい。(♪)
ドイツ音楽の流れの中ではどちらかというと地味な存在のブルッフの魅力を語り合える人ってなかなかいないものですから。
私が初めて聴いた彼の作品は、家にあった「スコットランド幻想曲」のLPで、当時中学生になったばかりの多感な(?)少女は、たちまち霧に煙る湖水地方の風景がまぶたに浮かんでくるような美しい楽想のとりこになってしまいました。



>ブルッフのVn協奏曲第1番Op.26。私がよく聴きますのは、グリュミオーとかアッカルドとか激甘Vnの音色の演奏です。

そのディスクで演奏していたのがまさにグリュミオーなのです。
おっしゃるとおりこのバイオリニストは甘美でつややかな音色が最大のセールスポイントですので、こういうロマンティックな音楽にはほんとうにぴったりですね。
裏面に収録されていた第1協奏曲ももちろん素晴らしい演奏で、特に第1楽章の暗い情熱のほとばしりなど、オケ(ハインツ・ヴァルベルク指揮ニュー・フィルハーモニア管弦楽団)の好演と相俟って、何度聴いてもうっとりとさせられます。
余談ながら、第2楽章に入ってまもなくのところで、R.シュトラウスの「アルプス交響曲」の「頂上にて」とそっくりな主題が独奏バイオリンによって嫋々と歌われるのも印象的です。
その後何種類かの演奏にも接しましたが、私にとってはいまだにこのグリュミオー盤が最高の存在なのです。



さて、いま私がもっとも気に入っているブルッフの作品は何といってもチェロと管弦楽のためのアダージョ「コル・ニドライ」(1881)。
「ヘブライの旋律によるアダージョ」との副題を持つこの曲は、為政者の激しい迫害のため、心ならずもキリスト教に改宗せざるを得なかったユダヤの人々の悲嘆と贖罪そして帰教への切なる思いをつづった聖歌に由来する2つの旋律をベースにしているといわれます。
演奏時間にして10分足らずの小品ながら、メランコリックな中にも神への確固たる帰依を表した前半部分、そして民族の勝利を確信するかのような静かな明るさにあふれた後半部分、いずれもチェロという楽器の豊かな歌謡性と繊細な表現力がたいへんよく生かされた名作であると思います。
そしてブルッフ特有の、郷愁とあたたかさに満ちた旋律は、「スコットランド幻想曲」同様、われわれ日本人の琴線にも強く触れてきます。
聴くたびに知らず知らず心が癒されていく、そんな感じの音楽です。



>ヴォルフ=フェラーリと言えば、何はともあれ「マドンナの宝石」が有名です。特にその間奏曲の美しいこと。

私もこの曲しか知りません。
子供時代にはよく家の中で流れていましたが、その理由は、両親が結婚前に待ち合わせに使っていたという渋谷駅近くの某名曲喫茶で、リクエストタイムの開始の音楽として使われていたからとか。
その時刻に待ち合わせることが多かったそうです。
フン、ヒトのデートの思い出の音楽なんて馬鹿馬鹿しくて聴けますか!
しかもこんな大甘なメロディを。
私事になって失礼致しました。



>珍しくイタリア生まれの超甘々お菓子「マカロン」を

甘いものには目がない私ですが、これは正直ちょっと苦手です。
何しろ舌の上で溶けた感触がねっとりとしすぎて・・・。
私の場合、おやすみ前のスイートは、大好きなオレンジピールのチョコレートに赤ワインもしくは少量のブランデー。



今日(正確にはもうきのうですが)は東京ですごく嫌な事件があったせいで、心がとっても重く沈んでいます。
オレンジピールとアルコールと「コル・ニドライ」で気持ちが少しでも落ち着いてくれればいいな・・・。



Ayako
2008/06/09 00:35  | URL | Ayako #-[ 編集] |  ▲ top

--
>Ayakoさん

こんばんは。グリュミオーのをお聴きでしたか。ブルッフのVnコンチェルト好いですよね。Vnコンだけでなく、3曲ある交響曲も一時期よく聴きました。正にロマン派と言うのでしょうか、色気があって素敵です。

そしてブルッフの「コル・ニドライ」にご執心ですか、これはまた渋い曲をご存知で。同じへブライの旋律を元にしたチェロと管弦楽のための曲なんですが、ブロッホ(ややこしいですね.笑)の「シェロモ」という宗教性の強い曲があります。ご存知ですか?これをユダヤ系チェリストが力を込めて演奏すると、もの凄く熱情的な音楽になります。それに比べれば、仰るようにブルッフのはずっとずっと繊細で、民族の違いがかくも音楽の違いとして露わになる好例かなと思います。

>渋谷駅近くの某名曲喫茶

同じお店かどうか分かりませんが、私も学生の頃入ったことがあります。ご両親のデートの想い出、いいお話じゃありませんか。リクエストタイムがその曲で始まったとは全く知りませんでした。もし、私が今リクエストするとしたら何の曲かなぁ。と言うか、今でも名曲喫茶って東京にはあるのでしょうか。

>苦手

マカロンだめですか?では今度違った洋風お菓子なぞを・・・。請うご期待。(^^)V
2008/06/10 23:32  | URL | RAM #YuxmqlV2[ 編集] |  ▲ top

-マカロン?-
マカロンってイタリアのお菓子だったのですね・・・私も大好きです。もう少し食べたいと思わせるあの大きさが憎いですね。

ブルッフのVnコン、情熱的な曲ですね。意外とホルンが難しいようです。
2008/06/13 20:45  | URL | mimi #-[ 編集] |  ▲ top

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マカロンは、お店によって大きさはもちろん、甘味もずいぶんと違います。それで、新しいお店で見かけるとつい買ってみたくなるんです。そう、あのこじんまりとした大きさと言うか、可愛さが何とも言えないですよね。難点はちょっとお値段が・・・。

ブルッフのVnコンは本当に名曲だと思います。
>ホルンが難しい
ステージ体験者ならではの観察ですね。今度スコアを見て見てみましょう。
それにしても1番だけでなく、2番や3番のコンチェルトも実に見事です。Vnという楽器はブルッフの性格にとても合っているように思えます。
2008/06/16 00:32  | URL | RAM #yAcGAYVo[ 編集] |  ▲ top


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