
お正月三が日も過ぎて、いよいよ仕事始め。 皆さん、ご家族と一緒にゆったりした時間などを過ごされましたか。
管理人ですか? 多少は休めましたが、暮れは大晦日まで、明けて2日から仕事です・・・。あははは。。。
でも、ちょっと素敵なところに行っていましたので、まあそのしっぺ返しのようなもので文句はありません。あ、もちろん仕事の話ですよ。。。
何処に出かけていたかですって?
ではこれから何回かに分けてお見せする写真や紹介する音楽などをヒントに、その場所を推測してみて下さい。お正月にふさわしく明るいところですよ。

青い海と空。時々お天気が荒れるときもありましたが、概ねこのような晴天の毎日。実に心が洗われました。
このような美しい風景には美しい音楽を。今日は、これまであまり取り上げることが少なかったスペイン系の音楽です。アントニオ・ホセ (Antonio Jose Martinez Palacios, 1902-1936)の管弦楽曲を集めた1枚 (Naxos 8.557634) から、'Sinfonia castellana' (Castilian Symphony) 他。
ホセはスペイン北部の小さな町ブルゴスで生まれましたが、18才になると音楽の勉強を続けるための奨学金を得てマドリードへ上京しました。その後、パリに暫く旅行した後、スペインに戻って南部の町マラガに落ち着こうとしました。ところがそこで望む音楽院の教授職は得られず、止むを得ずブルゴスに戻ることになります。
そこで見つけた仕事は、つぶれる寸前のブルゴス合唱協会の音楽教師。演奏と教育に大忙しの中、ホセはせっせとその地方周辺に歌い継がれる民謡を採譜収集しました。それが功を奏し、1932年に国民音楽賞を受賞。正にこれから花開くかと思われた矢先、運命の歯車は大きく回り始めました。スペイン内戦(1936-1939)です。
スペイン内戦については、詳しくは皆さんご自身で調べて頂きたいのですが、簡単に言いますと左派の人民戦線政府とフランコ将軍を中心とする右派の反乱軍との戦いです。前者をソビエト連邦が、後者をナチス、ドイツ、イタリアなどが支持したため、いわば第2次世界大戦の火種ともなった戦争となりました。ホセはロマンティシズムに溢れる曲を書くのが得意でしたが、数多くの作品を未完に残したまま、33才の若さで銃弾に倒れました。ロバート・キャパが撮ったあの有名な1枚の写真は、このスペイン内戦時に撮影したものでした。まるであの写真の兵士のように倒れたのだと思います。
スペインの作曲家と言えば、ラロやファリャなど情熱的な音楽を真っ先に思い浮かべますが、ホセはむしろロドリーゴと同じく美旋律の系譜を行く作曲家です。確かにリズム感と迫力に満ちたパッセージも見られますが、聴き所はやはり抒情豊かな「泣き節」とも言える美しいメロディーの数々。Naxosの1枚はその魅力を余すところ無く伝えてくれます。彼の願いは中途で叶えられなくなってしまいましたが、その音楽は大海原を越えて遠く世界の隅々まで響き渡ります。