一度踏み入ったら出口の全く見えない音楽の深い森。森の中を彷徨い歩く内に出会った神々と妖精たちのお話です。

フライング・ダッチマン!
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いよいよ始まりました。ブラジルでのW杯開幕です!
前回の南アフリカ大会の時は、管理人は既に国外脱出していましたから、あれから4年以上も経ったのですね~~......(遠い目)。
そして最近管理人が仕事をしている職場でも、このW杯の話題で持ち切り。とは言え、仕事が第一ですから、早く帰宅して観戦というわけにも行きません。


仕事との兼ね合いで、多くの試合を見ることは出来ませんが、幸いに先ずはオランダ-スペイン戦をテレビで観戦することが出来ました。前回の覇者スペインに対し、予想外にオランダが圧勝。当初スペインがPKでリードし、落ち着いたプレーぶりから、このまま力の差が現れたまま後半へ進行するかと思われました。ところが突如、オランダのロビン・ファン・ペルシー選手(下に動画と写真)のダイビング・ヘッディングシュートが見事にゴールキーパーの頭上を越えてゴール !! その後、まるで何かが乗り移ったかのように、オランダ側の放つシュートが信じられないくらい決まり、5-1の圧勝という結果に。





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文字通り「空飛ぶダッチマン Flying Dutchman」 !!! なかなかのルックスでもあります。それにしても、のっけからモノ凄い試合を見てしまったような。。。 間もなく日本-コートジボアール戦が始まります。日本を応援したいのは勿論ですが、仕事上いろいろな国とも関係があって、今回のW杯にも知人・友人がいる国々が幾つも参加しています。どの国であれ、素晴らしいゲームとプレーが見られることを期待しています。







さて『Flying Dutchman』と来れば、今日の音楽は、普段当ブログではほとんど取り上げない超有名曲、リヒャルト・ワーグナー (1813-1883) の『さまよえるオランダ人 Der Fliegende Holländer』です。アフリカ南端の喜望峰近海に出没するというオランダ人船長の幽霊船伝説を元に書かれたドイツの詩人ハイネによる『フォン・シュナーベレヴォプスキー氏の回想記』(1834年作)という作品に着想を得たオペラ。


(あらすじ)

舞台はノルウェーのある港町。ダラント船長が自分の家があるその港に投錨していると、オランダ人船長の幽霊船がその港に現れます。7年に1度だけ上陸が許されますが、その間に乙女の純愛を得られなければ、再び冥界の海を彷徨わねばならないという神罰を受けています。オランダ人船長はダラント船長に財宝を渡し、彼の娘ゼンタと会うことを約束させます。

ゼンタは父の約束に従い、オランダ人と会い、その不幸な運命を知ってからは、どうにか彼を救いたいと思うようになりました。そしてオランダ人の肖像を見ては想いを募らすのですが、一方ゼンタには彼女に心を寄せるエリックという青年がいたのです。

やがて再びオランダ人がその港に現れた時、エリックはゼンタがオランダ人のところへ行かないようにと必死に引き止めに掛かりました。そのエリックのゼンタに寄せる愛の告白を見たオランダ人は、自分こそが裏切られたものと思い、ゼンタらを打ち捨てるように出帆してしまいます。ゼンタはオランダ人への純愛を叫びながら、その証として最後は海に身を投じたところで幕が降りるという悲劇です。



えっ、その曲ならよく知っている? ええ、全曲はともかく、序曲を聴かれたことのないクラシック音楽ファンはほとんどいらっしゃらないことでしょう。でも、一つくらい「へぇ~、そうなんだ~」が無いと本ブログらしさがありません。そこで豆知識を少々。実はワーグナーのこの作品、結末がゼンタの海への飛び込みで救済無く終わる第1稿(1841年版)と、ゼンタの純愛によって呪いが解かれた幽霊船のオランダ人船長とゼンタが共に昇天して浄化される第2稿(1880年版)があるってご存知でしたか? それぞれ序曲とフィナーレのオーケストレーションが異なっています。 それぞれのフィナーレの違いを聴いてみて下さいね。








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