一度踏み入ったら出口の全く見えない音楽の深い森。森の中を彷徨い歩く内に出会った神々と妖精たちのお話です。

晩秋のヨーロッパ
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久し振りのアムステルダムです。お天気はあいにくの雨模様。そぼ降る雨に身体は凍えるように冷え込んで行きますが、気分はそれとは反対に晴れ晴れと、まるで上の絵のような感じ。つまり、普段の自分なら決して買わないような少々値の張ったとある商品を、気前よくポンとクレジット・カードで一括払い。お買い物袋を脇に置き、一息つきながら軽い飲み物を一杯・・・。何を買ったかですって? ここでは秘密です。


それにしても欧州はすっかり晩秋の装い。薄墨色の空の下、寒風に揺られる黄色く色付いた柳が間もなく訪れるであろう厳しい冬を予告しています。


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日本は、(地域にも拠りますが)おそらく紅葉の真っ盛りなのではないでしょうか。気温が日に日に下がって行くのと反比例するように、楓の赤が色濃くなるように、音楽シーズンが益々熱気を帯び、芸術の秋が深まって行くように思えます。


この時期にふさわしい音楽と言えば、やはり憂愁のロシア音楽ですね。


本日ご紹介するのは、本ブログでは初登場となるロシアの作曲家ミャスコフスキー(Nikolai Yakovlevich Myaskovsky, 1881-1950)です。ミャスコフスキーは、生涯に27曲もの交響曲を書き上げたことでその名が知られていますが、その事実の割には(特に日本国内において)作曲家としてあまり高く評価されていないように思われます。しかし、ロシア国内では彼の作品がしばしばコンサートの演目として取り上げられているようで、日本での人気がいまいちなのと好対照となっています。誰もが知っているこの曲という代表作が無いからでしょうか、食わず嫌いならぬ、聴かず嫌いの作曲家になっているような気が致します。ショスタコーヴィチの暗い交響曲を聴くよりは、ずっと聴き易い(分かり易い)と管理人などは思うのですが・・・。


という訳で、ミャスコフスキー未体験の方に、彼の作品の中でも最長(全曲演奏時間約65~70分程度)、かつ交響曲の中で唯一部分的ながら合唱を聴くことができる交響曲第6番(1921-23年作)などは如何でしょうか。「革命」の副題が付けられる時もあります。
なお、下記にご紹介するYouTubeに現在唯一アップされている音源では、何故か終結部で現れる筈の合唱が採用されていません。この演奏でも十分素晴らしいのですが、やはり本来の合唱付きで聴きたい方は、Veronika Dudarova指揮、ロシア交響楽団という選択肢があります。どちらも、曲が後半に進めば進むほど緊張感と感動が高まる、なかなか聴きものの演奏です。是非ご一聴下さいませ。




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