一度踏み入ったら出口の全く見えない音楽の深い森。森の中を彷徨い歩く内に出会った神々と妖精たちのお話です。

春の嵐
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空を見上げると、つい先ほどまでは青空が見えていたのに瞬く間に怪しい雲行きです。

やがて地表を掃くような突風が吹いたかと思えば、雷鳴と共にポツリポツリと大粒の雨が斜め横から顔に当たり、それは直ぐに土砂降りの大嵐となりました。いよいよこの大地に雨期の到来です。

日本であれば、今は桜前線がどうたらと報じられる季節。地球のあちらとこちらでは大違い。桜開花の季節にもお天気が急に崩れることはありますが、それにしても嵐のスケールが段違いです。


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この季節は、多くの人々にとって卒業、入学式、お引越し、就職・・・などなど、人生の大きな節目となる転機の季節でもあり、過去の様々な想い出や新生活への期待・不安が頭の中をグルグルと嵐のように駆け巡ります。もうそろそろ身体に負担がかかるハードな仕事は辞めて、静かに暮らすことを考えた方が良いのではないですかという声が聞こえる一方で、まだまだこれからが正念場という内なる声も聞こえて、未だ安住の地が定まりません。桜前線北上中。新幹線も計画立案から40余年を経て、ついに北海道まで乗り入れとのニュースに、月日の経つことが如何に早いか驚くばかりです。世界の果てまで出掛けている間に、思わず取り残されそうになる自分が歯がゆくて堪りません。春の大嵐、その後には一体何が待っているのでしょうか。


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お気に入りの京都の和菓子。一見「梅」と同じように見えますが、花びらの形が異なります。また白い方の中心部には桜色の生地が詰まっており、割った時の断面までが奥ゆかしいです。それから、この写真をもって、このお店が出している1年間の季節変わりのデザインをほぼ全て紹介したのではないでしょうか。また新しい意匠が出ましたら、こちらに掲載したいと存じます。





本日の音楽、ポーランドにおいて本格的な交響曲を書き残した先駆けの作曲家、ジグムント・ノスコフスキ(Zygmunt Noskowski, 1846- 1909)の作品から、交響曲第3番ヘ長調「春から翌春まで From Spring to Spring」(1903年作)をご紹介しましょう。4つの楽章にそれぞれ「春」、「夏」、「秋」、「冬」の副題が付いています。そして第4楽章の結尾には第1楽章「春」の主題が回帰して、1年が巡ったことを表しています。およそ40分弱で1年。益々焦ってしまうではありませんか(笑)。




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